片山すみこの9つの政策 「住民とともに“あんしん福岡”へ」
(できるものから順番にやっていきます)
5.「子どもが生きやすい=子どもの権利を尊重した社会・教育に」
少子高齢化が進展するもとで、子どもの数は少なくなっていますが、子どもたちは、大切な将来社会の担い手です。子どもの基本的人権を尊重する「子どもの権利条約」(4原則遵守 「差別のないこと」「子どもにとって最もよいこと」「命を守られ成長できること」「意見を表明し参加できること」)を福岡市の条例として制定することは必須であり、福岡市の子ども対策の基本姿勢となります。
日本国憲法26条には「義務教育は、これを無償とする」とあります。しかし、教材費・修学旅行費・中学制服代など、「隠れ教育費」が保護者に重い負担を押しつけています。子どもをめぐる状況は厳しいものがあり、例えば子どもの貧困率は、福岡県の場合は19%(約5人に1人)で、全国平均の11%(約9人に1人)よりも高くなっています。なかでも一人親家庭、とくに母子家庭での生活苦は深刻です。「教育の無償」をめざします。さらに、子ども立ちが文化芸術などに触れる機会を予算面から支えます。
福岡市は、都市郊外でのマンション開発などに規制をかけていません。その結果、東区・西区などで、児童・生徒数が急増し教室が足りない、プレハブ教室建設で運動場が狭くなるなどの「過大規模校(31クラス以上ある小中学校)」が急増しています(高島市政の始まった2010年は小学校7校・中学校0校→2026年現在は小学校29校・中学校6校)。小中学校における「いじめ」の認知件数も2017年722件→2024年4381件(約6倍)へ、不登校児童生徒数も2017年801名→2024年5770名(約7倍)と、数年間で急増しています。学校・教員がゆとりをもって対応できる体制づくりが急がれます。
高島市政のもとで子ども関連予算(子ども育成費・教育費)は増やされたと言いますが、学校現場の状況は以下のようになっています。予算の充実が必要です。
・学校施設の老朽化、アスベスト建材が残存
・学校エレベーター設置率が全国平均に比べて低い
・学校司書やスクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカー・学校用務員が常駐ではなく、非正規雇用が多い
・正規・非正規の教員が不足
・特別支援学校の在籍者数増加に学校・クラス数が対応できていない など
・小中学校の学校給食について、小学校では自校方式で運営されていますが、調理が民間に委託されています。中学校ではセンター方式による配達で、民間に委託されています。
福岡市は、市内に14の大学があり「学生のまち」として知られています。しかし、卒業・就職時に福岡を離れる若者も多いという特徴があり、若者に選ばれる都市づくりも必要です。
(図5)2026年5月現在の過大規模校(行政区ごと 小中一覧)



(子どもの権利)
○子どもの権利に関する条例の制定
○子どもの権利相談・救済窓口の設置
○児童館を少なくとも7行政区ごとに設置(現状、中央区に1箇所のみ)
○中高生の居場所づくり・カウンセリングを増やす
(18歳以下の子どもの貧困率対策)
○保育所の配置基準の更なる見直し
○3歳児未満の保育費の完全無料化(現状は第2子から無料)と保育園副食費の完全無料化(現状は条件付き減免)
○18歳までの子ども医療費の完全無料化(現状は3歳以上の通院費1医療機関ごとに月額最大500円負担あり)
○就学援助の対象者の拡大と対象項目・金額の拡大
○修学旅行代や制服代なども含めた義務教育の完全無料化
○市独自の給付型奨学金の創設
(学校・教育行政)
○教育予算を抜本的に増やす
○特別支援学校を含めた大規模校問題の解消へ
○多様性・共生を尊重するインクルーシブ教育の推進
○学校図書館の充実、学校公演や芸術鑑賞教室の予算確保
○老朽化した学校施設の早急な改修
○小中学校で20人以下の学級めざす
○正規教員を抜本的に増やし、授業時間などを見直して過重負担を解消する
○学校司書やスクールカウンセラー・スクールソーシャルワーカー・学校用務員が各校1人は常駐できるように増員するとともに、正規雇用への転換をはかる
○いじめ防止対策、不登校児童生徒への対応を手厚くする
○小中学校ともに学校給食の充実をはかり、自校方式で自校で調理できる仕組みとする(避難所機能を充実させるためには必要)
○フリースクールに通う家庭への支援を
(大学生への支援)
○市独自の給付型奨学金の創設
○貸与型奨学金の返済支援の拡充
・「とりもどす=本来の地方自治と、公共の力が発揮される福岡市政へ」
・「つくりだす=対話し課題を共有し、ともに考え、実行する福岡市政へ」○「高島市政 4期16年(2010年~2026年)の振りかえり」
◆「街の景色を変えた」?
◆開発行政中心の「ひずみ」が表面化
◆自治体の主権者は住民である―「成長の果実は住民に」
◆「公(おおやけ)」「公共物(コモン)」が縮小した3つの事例
○9つの政策 「住民とともに“あんしん福岡”へ」
(できるものから順番にやっていきます)
1 「暮らしやすい=大企業中心ではない、地域循環型経済へ」
2 「住みやすい=家賃補助や市営住宅の充実を」
3 「動きやすい=移動に困らない地域の生活交通の充実を」
4 「災害に強い=都市構造を見直しグリーンシティー福岡へ」
5 「子どもが生きやすい=子どもの権利を尊重した社会・教育に」
6 「ジェンダー平等に本気で取り組む」
7 「人権を守る=差別をなくし、多様性を尊重する共生社会をつくる」
8 「平和を守る=「戦争する国づくり」に反対し都市外交を展開しよう」
9 「最後に~自治体のあり方と対話の市政へ」
